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腕時計マニアが作る国産腕時計ブランド格付け表を大公開!

腕時計基礎知識

はじめに

腕時計をお探しの方の中には、せっかくであれば国産の腕時計を購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方必見、腕時計マニアが作る国産腕時計ブランド格付け表について紹介したいと思います。

各ブランドの紹介まで細かく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

判定基準

今回は機械式時計を扱う代表的な10ブランドを対象に実施します。同じ会社内でも異なるブランドラインを展開している場合があり、その場合は別ブランドとして区別することとします。(セイコーとクレドールなど)

また、各ブランドの歴史、機械式時技術力の高さ、格式の高さ、価格帯など総合的に判断しています。

なお、総合的にというもののあくまで個人的に判断しているものになります。必ずしもそのブランドの価値を決めるものではないということをご理解ください。

格付け表

以降の章で各ブランドの簡単な解説と位置付けの根拠を解説します

各ブランド解説

グランドセイコー(Grand Seiko)

グランドセイコーはセイコーウオッチ株式会社の高級ブランドです。

1960年に「世界に通用する腕時計を作る」という志のもと設立されました。実際に1969年には世界で初めてのクォーツ時計を発売したり、2022年にはジュネーブ時計グランプリにおいて「メンズウォッチ」部門賞(Men’s Watch Prize)を受賞するなど、世界に誇れる腕時計づくりを続けています。

また、最近では超複雑機構を搭載した”Kodo”シリーズを発売しており、グランドセイコーの技術の高さは国内ではまさに圧倒的と言えるでしょう。

Kodo SLGT005 引用:公式サイト

クレドール(CREDOR)

クレドールは1974年に貴金属を素材としたセイコー「特選腕時計」をグループ化し誕生しました。「日本の美意識を凝縮させる」というデザインコンセプトのもと、凛とした雰囲気のある高級腕時計を発表し続けています。

また、技術も世界最高レベルであり、日本で初めてのコンプリケーションウォッチ(複雑な機構が搭載された腕時計)の開発や超薄型ムーブメントの開発など日本の腕時計技術の発展に大きく寄与してきました。

日本初のコンプリケーションウォッチ「NODEスプリングドライブソヌリ」 引用:公式サイト

特別な時計だけでなく、ドレスウォッチを中心とした一般向けのモデルにも定評があります。特に2023年に発表されたKuon(クオン)シリーズは現代的なエレガントウオッチとして非常に高い評価を獲得しています。

Kuon GCLX999 引用:公式サイト

技術でも格式でもグランドセイコーと肩を並べる高級ブランドと言えるでしょう。ただし、世界的な知名度を踏まえ今回はこの順位としました。

キングセイコー(KING SEIKO)

キングセイコーはセイコーの高級時計ブランドであり、1960年代にグランドセイコーとともに競争しながら日本の高級腕時計を牽引してきました。

一度は生産を辞めてしまったものの、2022年にセイコーの中のブランドとして復刻しました。シャープな質感と繊細な仕上げと12字位置のインデックスが特徴のハイクオリティな国産時計です。

SDKS001 引用:公式サイト

1965年の名作である2台目キングセイコー”KSK”からインスパイアされたデザインは格式の高さを表現しており、復活して数年しか経っていないにも関わらず非常に存在感のある素晴らしいラインナップが展開されています。

格付けとしては、歴史や背景を鑑みて技術レベルが高く格式高いブランドとしました。キングセイコーはつけていれば腕時計好きからも一目置かれる、隠れた名作時計ブランドと言えるでしょう。

オリエントスター(ORIENT Star)

オリエントはセイコーグループの一社である(資本提携はないが関係が深いためグループ会社として扱われることが多い)セイコーエプソンの展開するブランドであり、ムーブメントから自社で生産できるマニュファクチュールメーカーです。1950年から腕時計製造を開始しており、セイコーやシチズンとならぶ日本を代表する歴史のある腕時計ブランドです。

オリエントスターはオリエントの高級ラインであり、オリエントよりも素材やムーブメントのレベルが高くなっています。特にスケルトンモデルはオリエントスターのフラッグシップモデルとなっており、オリエントスターの代名詞となっています。

RK-BZ0001S 引用:公式サイト

上記のモデルは日差+15秒~-5秒という高精度ムーブメントを搭載しており、高級腕時計ブランドの時計と遜色ないクオリティです。

自社一貫開発と本格的機械式時計開発技術を持つ数少ないブランドであり、尚且つ高級感のあふれる機械式時計を多く展開している点から、今回の格付けでは大衆ブランドの上としました。

セイコー(SEIKO)

元々は中古時計の修繕や販売をしていましたが、壁掛け時計の製造を始めたところから時計製造の歴史が始まりました。他のメーカーに先駆けて国産初の腕時計「ローレル」を開発するなど、日本の腕時計づくりをリードしてきました。

国産初の腕時計ローレル 出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/special/heritage/

現在でも機械式時計からクォーツ時計まで幅広いラインナップを展開しています。特にダイバーズウォッチは世界でも高い評価を受けており、世界中に多くのファンを持ちます。

SEIKOのダイバーズウォッチ SBDX039 公式サイトより引用

SEIKOは言わずと知れた大衆的ブランドでありながら、価格を抑えた高品質高スペックな時計をいくつも世に出しています。国内で最も長い歴史を持つ老舗であり、世界的にもコアなファンを持つほどです。そのため大衆的な他ブランドよりも少し上位に位置付けています。

シチズン(CITIZEN)

時計づくりの歴史は、1924年に懐中時計の制作から始まりました。1931年には腕時計を完成させています。現在は機械式からクォーツまで幅広い時計を扱っていますが、少しの光で発電して電池を貯めておくエコドライブなど独自の駆動方式を持っているのも特徴です。

セイコーと並んで日本の腕時計業界をリードしてきたブランドの一つでもあります。同社は長い間クォーツ時計や電波時計、ソーラー電池といった分野を得意としてきましたが、最近は本格的機械式時計も多くラインナップされてきています。

シリーズ8 NB6060-58L 引用:公式サイト

ムーブメントの精度も非常に高く、日常生活にも十分耐えられるスペックを持つ高品質な本格的機械式が多いです。初心者の方が初めて機械式時計を購入するのであればまさにシチズンはぴったりのブランドであると言えるでしょう。

まさに大衆のための高品質低価格な腕時計を多く展開しているため、格付けとしては大衆的ブランドとしました。

ミナセ(MINASE)

元々は切削部品メーカーであった協和精工が設立したブランドです。

同社は腕時計を作るためのドリルを開発し国内の腕時計メーカーとやりとりをしている中で自社で時計を作れるノウハウを蓄積していきました。そして2008年に当時工場があった秋田県皆瀬村を由来として、MINASEという名前のブランドを設立しました。

ザラツ研磨という高度な技術を使った磨き上げをしているのが同社の特徴の一つです。また、漆など日本ならではの美しさを時計に落とし込んだ時計が多いのも特徴です。

Uruga 42 引用:https://kcraftwork.jp/product/UG03-M01NGY-SSB

ムーブメントはスイスのETA社のムーブメントをカスタマイズして使用しており、部品の一つ一つに独自の加工をしています。完全な自社開発のムーブメントではないということから格付けはシチズンの下としていますが、腕時計自体の仕上げはオリエントスターやセイコーの高級ラインにも引けを取らないクオリティです。

カールレイモン(Karl-Leimon)、ノット(knot)、クオ(kuoe)

いずれのブランドも2010年以降に設立された新しいブランドであり、基本はクォーツ時計をメインに扱っています。そんな中でも各ブランドで機械式時計の生産は実施しており、それぞれのブランドでケースやデザインなど特徴を持っています。

ただし、いずれもチズンやセイコーなど他社製のムーブメントを搭載しています。安く高品質なムーブメントを搭載することができるため売り手にも買い手にもメリットがありますが、今回の技術力という観点ではやはり上位のブランドには劣るのではないかと判断しこの順位となりました。

しかしカールレイモンはムーンフェイズ(月の満ち欠けが腕時計でわかる技術)の技術に非常に優れており、腕時計好きの中でも人気が高いブランドであるため、他2ブランドよりも上に位置付けています。

カールレイモン MAJESTY Triple Calendar Moonphase BLACK 引用:公式サイト

まとめ

せっかくいいものを買うのであれば品質の高い国産のものを買いたいという方は多くいると思います。そんな方はぜひ今回の格付け表を参考にしてみてください。

今回紹介したブランドは全て素晴らしい時計作りをするブランドばかりです。気になるブランドがあればぜひ詳しく調べてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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