はじめに
2023年の新作としてグランドセイコーから発売されたSBGD213をご存知でしょうか。
価格は3000万円を超える、国産腕時計の中では最高級の腕時計です。
今回の記事ではグランドセイコーの象徴である白獅子を表現した同社を代表するモデルであるこちらのモデルを紹介してゆきます。
ぜひ最後までご覧ください。
SBGD213概要
価格:¥30,800,000
世界限定8本(うち国内5本)
グランドセイコーのSBGD213はMasterpiece Collection(マスターピースコレクション)の新作です。マスターピースコレクションとは、長野県塩尻にある「マイクロアーティスト工房」で作られた特別なムーブメントを搭載したモデルシリーズのことです。
グランドセイコーは「獅子」をブランドのシンボルとしてきました。百獣の王として、意力や威厳、王の象徴とされてきた獅子には、最高峰の腕時計を目指す意志が込められています。
SBGD213はその象徴として孤高の存在である「白亜の獅子」をテーマとした独創的なジュエリーウオッチとして誕生しました。
文字盤中央部は同社を代表するグランドセイコーブルーが使われており、一眼見てグランドセイコーの時計だとわかる色遣いがされています。
以降の章ではこの時計の特徴やおすすめポイントを紹介します。
おすすめポイント
ふんだんに使われたダイヤモンドとサファイア
こちらの時計にはダイヤモンドがケース上面に112個、ベゼルに60個、ダイヤルに94個の計266個使われています。
また、文字盤に26個、りゅうずに1個の合わせて27個のブルーサファイアが使用されています。
ただ宝石をたくさん使った華美な時計というわけではなく、ダイヤモンドとブルーサファイアの見事に計算されたコントラストが優雅さと気品高さを表現しています。
さらに熟練の職人の高い技術によって隙間なくかつ水平に宝石が配置されています。それによって流れるような美しい輝きを出すことに成功しています。
9R01ムーブメント
SBGD213に搭載されているムーブメントは9R01という手巻きスプリングドライブムーブメントが搭載されています。
9R01ムーブメントを搭載しているモデルは、グランドセイコーの中でも3つしかありません。
一般的な機械式時計は3日間(72時間)のパワーリザーブがあれば優秀と言われます。(パワーリザーブ:一度ゼンマイを巻き上げてから止まるまで動き続けることが出来る時間のこと)
こちらの9R01は驚きのパワーリザーブ8日間(192時間)を実現した、グランドセイコーの中でも最も優秀なムーブメントです。
優秀な職人集団が揃うマイクロアーティスト工房だからこそ実現できた、非常にレベルの高いムーブメントです。
また、裏面はシースルーになっており美しいムーブメントをいつでも見ることができます。パワーリザーブの残り時間は裏面の表示で確認することが可能です。
世界の高額時計紹介
SBGD213は日本国内では非常に高い腕時計ですが、世界にはもっと高額な時計も存在します。今回はその一部をいくつか紹介したいと思います。
Patek Philippe(パテックフィリップ) Ref.5271
価格:¥46,882,000
パテックフィリップは世界で最も歴史がある高貴なブランドとして有名であり、品質や腕時計の格が世界最高峰です。
こちらの時計にはたくさんのサファイアが使われているだけではなく、永久カレンダーという閏年による日付表示のずれを機械式の機構だけで修正する特殊な機構が入っています。永久カレンダーは世界3大複雑機構(トゥールビヨン、ミニッツリピーター、永久カレンダー)の中の一つであり、こちらの時計は永久カレンダーが入っているため非常に高額になっていると言えます。
複雑機構が一つの時計に幾つも入ったモデルも存在しますが、そういったモデルには価格がついておらず全て「要相談」となっています。それらのモデルは5千万円は軽く超えてくることは確実でしょう。
Richard Mille(リシャールミル) RM88
価格:約¥178,000,000
可愛らしいニコちゃんマークが特徴のこちらのモデルは、腕時計界のF1という二つ名を持つリシャールミルから発売されているモデルです。
リシャールミルは軽量で極限状態でも使うことができる機械式腕時計を製造していますが、加工が難しいチタンなどを用いた特殊な部品を多用していることなどからほとんどの製品は1千万円から1億円以上と高額であり、かつ全て限定品であるため入手することが難しいモデルばかりです。
ここまで来ると一般人にはわからない領域ですが、非常に高い技術が使われた高度な芸術作品と言えるでしょう。
まとめ
日本人であればいつかは持ってみたいグランドセイコーですが、その中でも最高級のモデルであるSBGD213について知っていただけたかと思います。
これを機に他の時計にも興味を持っていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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