はじめに
機械式腕時計をお探しの方には、国産の腕時計を買おうと思っている方も多いのでは無いでしょうか。
今回の記事では国産機械式腕時計メーカーを8選を紹介します。
また、今回紹介する腕時計メーカーは機械式腕時計を扱っているメーカーの中で代表的なものを紹介しているため、機械式時計をお探しの方にはぴったりの記事となっています。
有名なメーカーからあまり知名度が高くないメーカーまで紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
国産機械式腕時計ブランド紹介
セイコー(Seiko)
元々は中古時計の修繕や販売をしていましたが、壁掛け時計の製造を始めたところから時計製造の歴史が始まりました。
他のメーカーに先駆けて国産初の腕時計「ローレル」を開発するなど、日本の腕時計づくりをリードしてきました。
現在でも機械式時計からクォーツ時計まで幅広いラインナップを展開しています。特にダイバーズウォッチは世界でも高い評価を受けており、世界中に多くのファンを持ちます。
グランドセイコー(Grand Seiko)
グランドセイコーはセイコーウオッチ株式会社の高級ブランドです。
1960年に「世界に通用する腕時計を作る」という志のもと設立されました。実際に1969年には世界で初めてのクォーツ時計を発売したり、2022年にはジュネーブ時計グランプリにおいて「メンズウォッチ」部門賞(Men’s Watch Prize)を受賞するなど、世界に誇れる腕時計づくりを続けています。
腕時計は隅々まで綺麗に磨き上げられた繊細な仕上げが特徴です。また、日本の美しい情景を文字盤に表現した時計は非常に美しく、日本の美を改めて感じさせてくれるまさに日本を代表する腕時計ブランドです。
シチズン(CITIZEN)
時計づくりの歴史は、1924年に懐中時計の制作から始まりました。1931年には腕時計を完成させています。現在は機械式からクォーツまで幅広い時計を扱っていますが、少しの光で発電して電池を貯めておくエコドライブなど独自の駆動方式を持っているのも特徴です。
価格帯は比較的安めであり、手頃に日常使いできる恥ずかしく無い時計を探すのであればぴったりのブランドです。
機械式時計ではThe CITIZENというブランドの時計が仕上げも素晴らしくおすすめです。自社で開発した自動巻きムーブメントが搭載されているだけではなく、文字盤やケースの仕上げまでグランドセイコーに劣らないレベルの高さです。
オリエント(ORIENT)
オリエントはセイコーグループの一社である(資本提携はないが関係が深いためグループ会社として扱われることが多い)セイコーエプソンの展開するブランドであり、ムーブメントから自社で生産できるマニュファクチュールメーカーです。
本格的な機械式時計でありながら手頃な値段で購入でき、コスパが非常に高いのがオリエントの特徴です。
ORIENTとORIENT Starの2ブランドが展開されており、オリエントスターの方が価格や品質が上のブランドです。
この非常に美しいデザインの時計が30万円台というのは信じられないくらいの、高コスパメーカーです。
ミナセ(MINASE)
元々は切削部品メーカーであった協和精工が設立したブランドです。
同社は腕時計を作るためのドリルを開発し国内の腕時計メーカーとやりとりをしている中で自社で時計を作れるノウハウを蓄積していきました。そして2008年に当時工場があった秋田県皆瀬村を由来として、MINASEという名前のブランドを設立しました。
ザラツ研磨という高度な技術を使った磨き上げをしているのが同社の特徴の一つです。また、漆など日本ならではの美しさを時計に落とし込んだ時計が多いのも特徴です。
また、元々加工メーカーであったこともあり、ケースやブレスレットも自社で生産できる技術力を持っています。
ノット(Knot)
2014年に質が良く価格を抑えた腕時計を作ると言う目的を掲げ設立されました。クラウドファンディングによって店舗の拡大や資金調達をしたことでも有名です。
Knotについては過去の記事で詳しく紹介しておりますので、そちらの記事もご覧ください。
過去記事:国産腕時計メーカー”Knot”とは?
上記時計はこちらの記事で詳しく解説しています。
過去記事:国産メーカーKnotの新作時計「螺鈿(らでん)」が美しい!
カールレイモン(KARL-LEIMON)
カールレイモンはクラウドファウンディングで資金を集めて2017年に立ち上げられました。
本格的なクラシック時計を安い価格で販売することを得意としていますが、とりわけ「ムーンフェイズ」という月の満ち欠けが時計でわかる機能がついた時計は同社で展開している腕時計の中でも特徴で的です。
本来ムーンフェーズがついた時計は高級時計メーカーでよく展開されており、価格としては100万円以上のものが多いです。その中で、クォーツではあるものの5万円台で販売しているのは非常に珍しいといえます。
また、同社は機械式時計も展開しており、汎用ムーブメントを使うことで本格的な機械式時計を安い価格で実現しています。
ハジメ アサオカ(HAJIME ASAOKA)
世界でも数少ない「独立時計師アカデミー」の会員である、浅岡肇さんによるアトリエ。(公式サイト)
独立時計師アカデミー(Académie Horlogère Des Créateurs Indépendants 、AHCI)はメーカーやサプライヤーに属さない独立時計師から構成された国際的な組織であり、所属している時計師は複雑機構を搭載した腕時計を自身の手で作り上げることができる非常に高い技術を持ちます。日本には浅岡さんを含め三人の時計師が所属しています。
浅岡さんも例外ではなく、日本で初めてのトゥールビヨン時計を開発するなど非常に高い技術をお持ちです。
トゥールビヨン機構:時計が縦の時と横の時では巻き上げたゼンマイの解ける力に差が出てしまうため、巻き上げたゼンマイ自体を回転させることで姿勢による差異をなくし時間のずれを低減させる機構。作るには非常に高い技術が必要。
全ての時計が部品からほぼ全て手作りのものであり、大量生産が出来ない故に価格も比較的高いものが多いです。
しかし、非常に高い技術と大胆で美しいデザインは世界の高級時計に肩を並べるほどです。グランドセイコーとはまた違った高級感や特別感を味わうことができる、ちょっと変わった上級者向けの腕時計ブランドです。
まとめ
日本にもたくさんの腕時計メーカーがあることがわかっていただけたでしょうか。
ものづくりが得意な日本だからこそ、安い価格で高いクォリティの時計を買うことができます。腕時計を探している方は国産メーカーがおすすめです!ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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