はじめに
かつて、腕時計は時間を見るためのものでした。しかし、最近ではスマートウォッチを代表とするように時間を見る以外の機能が求められることが多くなってきました。
ではスマートウォッチが登場する前は時間を見るだけだったかというと、そうではありません。時計に他の機能を持たせることで価値を出そうという考えは前々からあり、多機能ウォッチがたくさん発売されてきました。
今回はそんな多機能ウォッチの中でも、今見るとその機能必要?という謎機能を持つ時計3選を紹介しようと思います。
謎機能付き腕時計3選
温度計機能付き CITIZEN アナデジテンプ
1980年台にCITIZEN(シチズン)から発売されたアナデジテンプは、当時大ヒットとなりました。当時は非常に珍しかったアナログとデジタルを組み合わせたメカニックなデザインだけではなく、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)やアラーム機能、カレンダー機能などもついていた多機能なモデルであり、今でいうスマートウォッチ的な時計でした。
上記機能に加えて「温度計機能」がついており、画像の中では右下に温度が表示されているのがわかります。
実際に温度計は腕時計の中に入っているため、腕時計をつけているときは気温が高く表示されてしまいます。なので部屋の気温が知りたい場合は腕時計を外して20〜30分程度置いておく必要があります。使いにくい、、、
復刻版が今でも¥30,000程度で購入できるため、見た目が好みの方や昔ながらの時計が好みの方はぜひおすすめです。
液晶テレビ機能付き SEIKO TVWatch
SEIKOから1982年に発売されたこちらの時計は、なんとテレビが見れるという謎機能付きの腕時計です。
ディスプレイは1.2インチ液晶モニターで、低電圧で応答速度の速い新開発の液晶素材、新開発のLSIなど、当時では非常に高度な技術を盛り込んだ時計でした。そして発売当時「世界最小のテレビ」としてギネスブックにも登録されました。
ただし、この時計でテレビを見るためには写真を見てもわかるように時計の何倍もあるチューナーを接続する必要があります。チューナーはスマホくらいのサイズ感であり、ポケットに入らなくもないため当時は重宝したのではないかと思います。ちなみにこのチューナーはラジオも受信することができる高機能(?)なものです。
また、こちらのチューナーは当然アナログテレビ電波に対応しているもののため、地デジ化した今では何も見れないただのでかいデジタル時計と化しています。それでもレトロ感のある外見は今の時代でも受け入れられるようなレベルの高いデザインとなっています。
電話帳機能付き CASIO データバンク
レトロな見た目のこの時計は1984年にカシオから発売されたデータバンクと呼ばれるモデルです。このモデルにはストップウォッチ機能やアラーム機能だけではなく、カシオならではの8桁電卓機能もついています。
しかしこのモデルの特筆すべき機能は16桁のアルファベットと数字を25組記憶し、呼び出すことができるデータバンク機能です。現代で言うスマートフォンの電話帳アプリ機能のようなものを搭載しており、当時は必須だった電話帳を不要にする画期的なアイテムでした。現代ではスマートフォンやスマートウォッチで良いため、マジで不要です。
レトロな見た目は古着との親和性が高く今でも人気が高いです。ボタンの押し心地もぽちぽちと気持ちが良く、レトロマニアだけではなく若者にも人気のモデルです。ただ、縦が51mm、横が37mmとサイズが大きいため女性の方や腕が細い方は注意が必要です。
価格も約¥4,500と安価なのも特徴で、お求めやすい価格になっています。
まとめ
この時計たちの機能は現代では全く必要がない、あるいはスマートフォンやスマートウォッチで事足りてしまう機能ばかりだったと思います。しかし、このめんどくささやレトロ感を楽しめる方には非常におすすめのモデルばかりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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