はじめに
突然ですが、私は車関係の仕事をしているエンジニアです。
今車業界は「100年に一度の大変革機」と呼ばれる変革の時代の中にいます。
その1番の要因がEV(電気自動車)の普及です。
今までのガソリン車に比べ少ないパーツで安価につくれるため、テスラのような新興メーカーが参入するハードルが下がりました。
今後もEVが普及していくのでしょうか?それともガソリン車が復活するのか?
その答えは腕時計を見ればわかると思っています。
今回はその考えをなるべくシンプルに説明しようと思います。
腕時計と車は似ている
私は腕時計と車は以下のように対応していると考えています。
以降でそれぞれの共通点について説明してゆきます。
クォーツ時計と電気自動車の共通点
私は以下の共通点があると考えています。
つまり、EVとクォーツはいずれも以下の特徴があると言えます。
- 電気で動く
- 歴史が浅い
- シンプルで高機能
- 低価格
機械式時計とエンジン自動車の共通点
私は以下であると考えています。
つまりいずれもこう言った特徴があると言えます。
- 古くからの歴史がある
- 部品が多く、作るためにはノウハウが必要
- 機能はEV/クォーツに劣っている
- 価格が高い
どちらのグループが優れているか?
ここまでの話だけだとEV/クォーツコンビの方が優れていると思いますよね。
ただし、電気自動車は充電器などのインフラ整備が必要ですし、クォーツ時計は電池交換の必要があります。
エンジン自動車もその独特のエンジン音を好む人や、機械式時計の機械の動きに魅了される人も少なくありません。
そのため、一つの面だけを見てどちらが優れているとは言い切れないのです。
自動車の未来は腕時計に学べ!
前置きが長くなりましたが、この記事の本題です。
今後はEVが主流となっていくのか、それともガソリン車が反撃を開始するのか。
その答えはクォーツ腕時計登場後の腕時計の歴史を見ればわかります。
クォーツショック
安くて性格なクォーツ時計が1969年に登場してから、腕時計の主流は完全にクォーツ時計となりました。
腕時計の産業の構造が丸々変えられてしまうほどのことであり、これによりたくさんの機械式時計メーカー、部品メーカーが休業や倒産に追い込まれました。
これをクォーツショックと呼びます。
クォーツショック後の機械式時計
機械式時計はクォーツに比べ機能や価格で完全に劣るため、芸術品としての道を見出しました。
こんなにたくさんの部品、こんなに高い技術が入っているんだよ、というのを積極的にアピールすることで一定の支持を得ることができました。
裏蓋をシースルーで機械を見せるようにしたのはアピールの代表的な例です。
しかし、今は嗜好品としての機械式時計が残っているのみであり、全世界の腕時計の99%はクォーツ時計だと言われているくらいです。
【結論】ガソリン車は機械式時計を同じ道を歩む
昨今のEVの普及はまさに自動車業界のクォーツショックであると私は考えています。
現在、EVは航続距離や充電スタンド、充電時間について課題はあるものの、技術の進歩や国策の後押しを受けものすごいスピードで改善、普及していくでしょう。
そうなった場合、機能性で劣るガソリン車は機械式時計と同じ道を歩んでしまうのではないでしょうか。
まとめ
とはいえ、腕時計と車では状況が全く違うため全く同じ結末になるとは思っていません。
私はガソリン車、機械式時計両方とも大好きなのでガソリン車には頑張ってもらいたいと思っている人間の一人です。
エンジン車存続に向けて、現実的にはハイブリット車が最適解ではないかと考えています。
そう言えば、腕時計にも機械式とクォーツ式のハイブリッドが存在しますが、それは別の記事で紹介しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
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